殺戮都市~バベル~

内藤さんを起こし、大山田の店に向かおうとした時、俺の制服の袖を桜良が引っ張った。


今度は一体何なんだと、振り返ってみると……少し照れたような表情を浮かべて、PBMを見せている。


「えっとね、ここのホテルの310の部屋に私はいるから……いつでも来て良いからね」


……付いて来ないけど、俺に来させようって事か。


「うおおおっ!310、310!覚えた、覚えたぞおおおおおっ!」


俺の肩越しに桜良のPBMを覗き込んで、歓喜する内藤さん。


ま、もしも襲われるような事があっても、桜良なら撃退出来るだろ。


「あ、ありがとう。じゃあ行って来るわ」


「うん、待ってるからね!」


恵梨香さんの居場所は聞き出せなかったけど、大山田の店に行けば良いという事がわかったから、桜良に会えて良かった。


「うおおおっ!今から興奮する!ハァハァペロペロ!」


内藤さんのテンションが、恐ろしく上がっているのが気になるけど。


そんな内藤さんを引き連れて、俺は大山田の店へと向かった。


あの店にいるとしたら……神谷かなと、飲んでいる姿を想像しながら。


そして、歩く事15分。


俺と内藤さんは、大山田の店の前に到着した。