殺戮都市~バベル~

桜良の襲撃を受け、何とか引き剥がした俺は、二人を正座させて状況を説明していた。


「……と、いうわけで、俺が望んだんじゃなくて、桜良が俺を襲ってるだけなんです」


「ひどーい!私はぁ、真治が可愛くて可愛くて……ついうっかりキスしただけなのにぃ」


……ついうっかりでやるような事じゃねぇよ。


いや、嬉しくなくはないんだよ?


だけどこういう事には順序というか、お互いに好きになってからだな。


「ねえねえシンペロ。何で俺が正座させられるわけ?」


桜良が俺をどう思ってるかわからないけど、俺はそういう気持ちにはなれないんだよな。


特に今は……大切な人を失ったばかりだから。


「だってさ、松田さんを倒すなんて、絶対に無理だと思ってたのに。本当に倒しちゃうんだもん。これはもう、真治が運命の人だよね」


満面の笑みで俺を見詰める桜良。


思い込みが激しいのか、強い人間が好きなだけなのか……その理由なら、俺じゃなくてもいいはずだよな。


「……それはそれとして。桜良はどうしてこんな所にいたんだ?川崎と一緒にはいないのか?」


「えっとね、ルークがほら、すぐそこにいるじゃない?だから、私がここで見張ってたんだけど……そこに真治が現れたってわけ。やっぱり運命だよね!」