殺戮都市~バベル~

驚いたような表情でこちらを見ているその女性に……俺は見覚えがあるっ!


いや、見覚えなんて物じゃない!


「し、真治ーーーーっ!!あぁん、逢いたかったぁぁっ!!」


そう叫んで、こっちに駆けて来たのは……三戸桜良!


わ、わわっ!


き、来たっ!!


なんでこんな所で出会うんだと思ったけど、桜良は北軍だし、どこにいてもおかしくなかった。


慌てて桜良を避けようよするけど……。


「シンペロー。女の子をペロペロさせてよぉ」


内藤さんが俺の脚にしがみついて離れない!


なんてタイミングでまとわりついてるんだよ!


「おかえり!真治!」


身動きが取れない俺に……桜良が飛び付いた。


受け止める事も、避ける事も出来ずにぶつかった俺は、弾かれるようにして地面に倒れて。


その上に馬乗りになった桜良が、俺の頬に手を添えていきなりキスをしたのだ。


「んー……」


「……どういう事だシンペロ。人には説教しくさって、テメェはそんなカワイコちゃんとペロペロしてるとは」


内藤さんが立ち上がり、今まで見た事もないようなシリアスな顔で俺を見下ろしていた。


こ、これは事故だ、不可抗力だと叫ぼうとしても、桜良に押さえ付けられて、俺は弁解すらする事が出来ずに悶えた。