殺戮都市~バベル~

「えっ?」


グループの中の女性が小さく呟いたと同時に、内藤さんの偃月刀が美しい弧を描いて、次々と男達を殺して行く。


俺が日本刀を抜いた時には、残っているのは女性二人だけになっていたのだ。


「さて……お嬢さん方。この白騎士の強さはわかって頂けたと思うが、彼の質問にも答えてくれないかな?キミ達の綺麗な肌を、この偃月刀で斬り裂きたくはないんだ」


そう言い、何度もパチパチとウインクをする。


口も半開きで、その気持ち悪さは尋常じゃないぞ。


「ひ、ひっ!わ、私は知らない!み、美和子知ってる!?」


「し、し、知らない!でも、北軍の強い人達はどこかに集まってるって聞いた事が……どこかは知らないけど」


つまり……ほとんど情報はないって事だね。


もしかしたら、内藤さんが殺した人の中に、知っている人がいたかもしれないけど……仕方ないか。


「だそうだ。どうするシンペロ。この二人を」


「どうするって……何もしませんよ」


「だったら俺がペロペロしても良いかなぁ。西軍でおあずけ食らったから、もう我慢が……」


何言ってんだこのおっさんは。


そんな事させるわけないだろ。


俺は女性二人に頭を下げて、内藤さんの白鳥の頭部を掴んでこの場から立ち去った。