殺戮都市~バベル~

亜美と優の墓を作り終わり、俺と内藤さんは公園を後にした。


少しだけ……気まずいままで、お互いに言葉はない。


PBMで恵梨香さんや吹雪さんの反応を調べてみるけど……近くにそんな反応は全くなくて。


俺と内藤さんは、あてもなく北軍の街をさまよっていた。


困ったな……一体どこに行けば恵梨香さんに会えるのだろう。


亜美と優を失った悲しみが、心にぽっかりと穴を空けたようで、もう俺に心なんて残っているのかとさえ思ってしまう。


新崎さん、奈央さん、理沙、そして亜美と優。


俺の心を打ち砕くには十分過ぎるほど、大切な人達が死んでいるのに……この街がその悲しみを遠い過去の物にしようとする。


死んだ人達を想う事を、この街は許さないのだろうか。


そんな事を考えながら歩いていると……進行方向のコンビニの前で、7人くらいのグループが楽しげに話をしていた。


北軍の人間がいる。


あの人達に聞けば、恵梨香さんがどこにいるかわかるかもしれない。


連合軍がどんな規模なのかはわからないけど、神谷でも川崎でも、誰でも良いからその居場所さえ知っていればと思って、俺はそのグループに近寄った。