ズキンと鈍い痛みが首に走る。
無防備で、全く防御姿勢を取っていない状態での噛み付きは……肉体的にというよりも、精神的にダメージが大きかった。
「あ、亜美!やめ……」
慌てて引き離そうとしたその瞬間。
「お兄……」
潰れたような声が耳元で聞こえて……内藤さんの偃月刀が、亜美の頭部を真っ二つに斬り裂いていたのだ。
そして、それを見た優が、怒りに満ちた表情でこちらに向かって走り出す。
今まで守り続けた亜美を殺され、激昴したのだろう。
だけど、内藤さんの偃月刀は、そんな優にも容赦なく浴びせられた。
日本刀から手を離していた俺に、それを止める事なんて出来やしなかった。
ただ、二人が殺されるのを見る事しか。
「な……何してるんだよ!!亜美は……亜美はまだ化け物になり切っちゃいなかったんだ!」
怒りと悲しみ……爆発した想いを拳に込めて、俺は内藤さんを殴り付けた。
ゴツッという音が聞こえるけど……顔が横を向いただけで、身体は動いていない。
武器を持っていない俺は……何も出来ない無力な高校生。
この街に来る前と、何も変わっていないんだと、皮肉にもこの時気付いてしまったのだ。
無防備で、全く防御姿勢を取っていない状態での噛み付きは……肉体的にというよりも、精神的にダメージが大きかった。
「あ、亜美!やめ……」
慌てて引き離そうとしたその瞬間。
「お兄……」
潰れたような声が耳元で聞こえて……内藤さんの偃月刀が、亜美の頭部を真っ二つに斬り裂いていたのだ。
そして、それを見た優が、怒りに満ちた表情でこちらに向かって走り出す。
今まで守り続けた亜美を殺され、激昴したのだろう。
だけど、内藤さんの偃月刀は、そんな優にも容赦なく浴びせられた。
日本刀から手を離していた俺に、それを止める事なんて出来やしなかった。
ただ、二人が殺されるのを見る事しか。
「な……何してるんだよ!!亜美は……亜美はまだ化け物になり切っちゃいなかったんだ!」
怒りと悲しみ……爆発した想いを拳に込めて、俺は内藤さんを殴り付けた。
ゴツッという音が聞こえるけど……顔が横を向いただけで、身体は動いていない。
武器を持っていない俺は……何も出来ない無力な高校生。
この街に来る前と、何も変わっていないんだと、皮肉にもこの時気付いてしまったのだ。



