殺戮都市~バベル~

なんで亜美の顔が……どうしてこんな所に。


名鳥が保護してくれてるはずだろ?


狩野だっていたはずだ。


それなのになんで……なんで!!


「うわああああああっ!!なんで!亜美がポーンになってんだよっ!!」


色んな想いが頭の中を駆け巡り、感情を抑え切れなくなった俺は声を上げた。


混乱して、この状況をどう受け止めて良いかがわからない。


そんな中で、俺の声に驚いた亜美を守るように抱き締めるポーン。


なんだか不思議な感覚があったんだ。


どこかで会ったような感覚と言うか……懐かしさが。


でも、その姿を見て、この感覚が何だったのかがやっとわかった。










「お前……優なのか?嘘だろ……そんな姿になっても、まだ亜美を……亜美を守っていたのかよ」








目から、涙が溢れて来る。


人が死ぬよりも、もっと残酷な仕打ちじゃないか。


俺が面倒を見てくれと言ったから、ポーンになっても面倒を見てたのかよ。


中央部で俺を見掛けて、俺をここに誘導する為に、俺を探してたって事なのか?


俺は……優にも亜美にも、何もしてやれてなかったのに!


その場に膝を付いて、ガックリと項垂れる俺に……亜美も優も、何も言ってはくれなかった。