殺戮都市~バベル~

あの中に何があると言うのだろう。


遊具の中をジッと見ているという事は、ここに連れて来たかったのだろうけど……正直何が何なのかさっぱりわからない。


「なるほど……きっとここには、伝説の武器が隠されているに違いない!あのポーンはそれを守る為にいて、勇者を導く存在だったのだ!」











何言ってるんだこの人は。


そんな物があったら、ガチャの意味がなくなってしまうよ。


内藤さんの話を無視して、遊具の方を見ていると……その中から、小さな影が。


ポーン……それも、まだ子供の個体なのか、普通のポーンの三分の一ほどの大きさしかなかったのだ。


俺達をここに導いたポーンは、これを見せる為に?


だったら……それこそ一体何の為に。


俺が不思議に思って、二匹のポーンを首を傾げて見ていると……何か、顔の部分に違和感が。


以前、鬼頭竜二の顔が、ポーンに現れていたのを見たけど……そんな感じなのか?


そう思って、ゆっくりと近付いてみると……。









「えっ?」









俺は、その小さなポーンの顔を見て、頭の中が真っ白になった。


そして次に襲って来たのは、それを絶対に認めたくないという衝動。


「嘘だ……嘘だ嘘だ!嘘だーーーーーっ!!」


震えながら頭を押さえて声を上げた俺が見たものは……。











東軍で名鳥に保護されているはずの、亜美の顔だった。