殺戮都市~バベル~

暗闇の中、赤く光る腕の明かりを頼りに、排水路を進んだ。


ポーンを見失わないように、右に左に曲がり、迷路のような道を進む。


そして、タラップがある場所に到着すると、ポーンはそこを器用に上り始めたのだ。


「……やっと到着したか。もう、暗くてジメジメした場所は当分いらないな」


フウッと溜め息を吐いて、内藤さんが疲れたような声を出した。


暗闇の中を進むというのは、結構神経を使うな。


俺もドッと疲れが出たよ。


「ここが出口ですかね。外に出られると良いんですけど」


少し不安になりながら、ポーンに続いて上ったタラップ。


上から、マンホールの蓋を開けるような音が聞こえて、外に出られるとわかった俺の心は一気に軽くなる。


急いで上がって、外に出ると……そこは、公園の前。


ポーンが、辺りをキョロキョロと見回して、その中に入って行ったのだ。


「……公園か。光の壁も通り抜けたみたいだし、北軍に入ったって事か」


内藤さんが出て来るのを待って、俺はポーンがいる場所へと向かった。


球体が半分に切られているような遊具。


上にはすべり台、そして中に入る事も出来る遊具の前で、ポーンは屈んで中を見ていた。