殺戮都市~バベル~

名前は覚えてくれてないか。


そりゃそうだよな。


俺にしてみれば、一日くらいしか経っていないけど、轟にしてみれば100日も前の事なんだから。


「シンシン(仮)、ここは俺がやろう。下がっていたまえ」


いや、もういいから!


内藤さんが出て来ると、話がややこしくなる。


「内藤さん、黙っててください。俺達は別に西軍と戦いに来たんじゃない。雪子さんや沼沢と会って、話がしたいだけなんだ」


俺がそう言うと、轟はバトルアックスをアスファルトから引き抜き、顔をしかめたままで俺を睨み付けた。


「お前さ、俺より年下だろ?だったら敬語使えよ。それが常識だろうが」


……睨んでる理由はそれかよ。


まあ、敬語で済むなら、いくらでも使うけどさ。


「雪子さんや沼沢と会って話がしたいんです。会わせてくれませんか?」


「……ま、仕方ないな。お前はあんまり好きじゃないけど、雪子さんがお前を探してたし。でも勝手に動くなよ?迎えが来るまで、ここで待ってろ。今は皆、南軍のせいでピリピリしてんだ」


何か変な空気だったのはそれが理由か。


南軍ってだけで、轟がいきなり攻撃を仕掛けて来たし、西軍も大変なんだろうな。