殺戮都市~バベル~

内藤さんの小ボケもあったけど、結構余裕で辿り着いた西軍。


いつもはこの辺りは人がいないはずだけど……今回は少し様子が違った。


「……妙だな。内藤さん、何か感じませんか?人の気配と言うか……殺気みたいな物を」










「……すまん。屁をこいた」











いや、今はそんな冗談はいらないから。


道を歩いているとわかる。


中央部を抜けたというのに、安心出来ない空気が漂っているのを。


そしてそれは、俺の思い過ごしではなかったと知った。


「そこで止まれ!南軍!ここから先に進めると思うなよ!」


上の方から聞こえたその声に、素早く反応して見上げる俺と内藤さん。


するとそこには、民家の屋根から飛び降りた、一人の男の姿があったのだ。


その男を……俺は知っている!


バトルアックスを振りかぶり、俺に目掛けて振り下ろした!


「いきなりっ!」


慌てて後ろに飛び退き、その攻撃を回避する。


バトルアックスが地面に直撃し、アスファルトに亀裂が走った。


「あんたは……轟沙慈!」


俺の声に反応して、顔をしかめる轟。


「お前は……あの時の?」