殺戮都市~バベル~

「おおっ!?」


す、凄い!


以前の内藤さんとはまるで別人の動きだ!


……と、俺が驚いたのも束の間。


内藤さんの偃月刀は、ナイトの首を捉えてはいるものの……刎ね飛ばす事が出来ずに、僅かに傷を負わせただけだった。


「……ふうっ。じゃ、後はよろしく」


そう言って、ナイトを迂回して光の壁へと走り去る内藤さん。


な、何だったんだ今のは。


なんて考えてる場合じゃないな。


俺は、内藤さんの尻拭いの為に、ナイトに駆け寄って、大きく飛び上がった。


こういう時に垂直方向への跳躍が出来るのはありがたい。


そして、ナイトが俺の動きに反応すると同時に……日本刀が、その首を刎ね飛ばした。


もう、ナイトでは俺の相手にもならない。


ルークを倒した事でそれはわかっていたけど、一つ一つ確かめる事で、どれだけ強くなっているかがわかる。


「ヒューッ!やるねシンシン(仮)」


先を行く内藤さんの声援に苦笑いして、俺も西軍へと急ぐ。


他のナイトやポーンが駆け寄って来るけど、俺達のスピードなら問題なく逃げ切れるだろう。


そんな中……一匹だけ、俺達に向かって来ずに、逃げるように走っていったポーンがいたけど……中にはあんなのもいるんだなと首を傾げた。