殺戮都市~バベル~

おっさんが黒井に反対している。


何とか協力してあげたい所だけど、今、俺にしか出来なくて、大きな成果を上げるとしたら、やはり西軍を連合軍に参加させる事だ。


俺と内藤さんは、おっさん達と別れて、街の中央部へと向かった。


ここを越えて、西軍に入る為に。


「ルークを一撃でやるくらいだ。今更ナイトなんて敵じゃないだろ、シンシン」


中央部の一歩手前、ナイトとポーンが守る塔の周りを見て、腕組みをしながら内藤さんが呟く。


「あ、あの……そのシンシンってのやめてもらえませんか?なんか気持ち悪くて」


呼ばれ慣れないというのが大きな理由だけど……白鳥の格好をしている中年に呼ばれるというのに抵抗があるよな。


まあ、名鳥や沼沢なんかにそう呼ばれても抵抗はあるんだけど。


「そうか、気に入らないか。じゃあとりあえずシンシン(仮)として、新しいあだ名は考えておこう」


「そ、そうですか」


なんだよ、(仮)って。


もう呼び方なんてどうでも良くなって来たよ。


今から中央部を越えるってのに、この人は相変わらずの余裕っぷりだな。


今回は、下半身だけ残して死なないようにしてくれよ。