殺戮都市~バベル~

その瞬間、俺の目に飛び込む見た事のある黒いライン。


バーコードリーダーを当てたら、「108円」と表示されそうな頭は……。


「西園寺……幸村だよ!」


「バーコードのおっさん!」


ごめん、西園寺幸村って、全然ピンと来ないわ。


むしろ、バーコードとしか認識してないんだけど。


頭を隠されたら、人間誰だかわからないもんだな。


「バーコード……い、いや。今はそんな話をしている場合じゃないな!やれるか?真治君」


話を変えるように、急にハルベルトを構えてルークを見上げたおっさん。


「おっさんこそ、無理して腰を傷めないようにしなよ?」


おっさんの隣で日本刀を構えて、俺は笑みを浮かべた。


以前は全く歯が立たなかったルーク。


今の俺でどこまでやれるか……確かめてみないとな!


「そして俺は内藤大地!待たせたな!」


高校生と白鳥コスプレとバーコードハゲ。


間違いなく今まで共闘した人達の中で、最弱の組み合わせだけど……強さは見た目じゃない!


「行くぞお前ら!わしと真治君に続け!だけど無茶はするんじゃないぞ!!」


おっさんが声を上げ、部下らしき人達がそれに応えるように声を上げた。