殺戮都市~バベル~

この人……見た目にも俺の親父と変わらないくらいの年齢なんだろうけど、ゴーグルのせいで詳しくはわからない。


でも、その年齢にしては凄過ぎる動きだよ。


「つ、強いですね。俺も手伝います!」


もしかすると、この人達がいればルークにも勝てるかもしれない。


初めてルークに遭遇した時とは、俺の武器レベルは全然違うし、どれくらい強くなったのか確かめる良い機会だとも思ったから。


川崎や松田なんて、化け物みたいな連中と戦ってたから、一般的にどれくらい強くなったかわからないんだよな。


「こいつはそこらの化け物とは違う!半端な腕なら戦う……って、真治君!?真治君じゃないか!」


一喝するように振り向いたその人物は……俺の顔を見るなり声を弾ませた。


この人は俺を知っているのか?


だけど、俺はこの人を知らない。


「わからないか?わし、わしだよ!」


首を傾げた俺を見て、慌ててゴーグルを取った男性は……やはり中年男性。


だけど、俺の知っている人の中に、こんな顔はいない……はず。


「ま、まだわからんのか!?ええい、これでどうだ!」


そう言って男性は、頭に巻いていた布を、払うようにして取ったのだ。