殺戮都市~バベル~

そんな事を考えながら歩いた中央部への道。


俺と内藤さんは、前方が少し騒がしい事に気付いた。


先の方が暗くて良く見えないけど……何か、嫌な予感がする。


「むっ!どうやら、この先にルークがいるようだな。東軍から流れて来たか!?」


「ルーク!?光の壁があるのに、東軍から流れて来たってどういう事ですか!」


改めて考えると、俺はルークの事を殆ど知らない。


80日以上、ルークがいる街で戦い続けて来た内藤さん達の方が、良く知っているだろう。


「やつは光の壁を通り抜ける事が出来る!でもな、驚くのはそこじゃないんだ。やつを倒せば、戦闘に参加した人全員が、ソウル10個も貰える……らしい」


「らしいって何ですか!倒した事があるんじゃないんですか!?」


本当にこの人の話はどこまで信じて良いのか。


噂話で盛り上がったやつらが、倒してやろうって思って死んでも知らないぞ?


「だってさー、あんなやつ、仲間がいないと勝てるわけないじゃーん。ほら、わかるだろ?俺ってこんなに格好してるからさ」


だったら脱いでしまえ!そんな服!


確かに外灯で浮かび上がるルークの姿。


そして……戦闘をしているような声と、武器の音が俺の耳に届いた。