殺戮都市~バベル~

「お、俺一人ですみません」


なんで俺が謝ってるんだよ。


そもそもここに来たのは内藤さんの意思なんだし、俺が謝る事もないだろうに。


「あ、別に良いんだけどね。それにしても少年。80日も目覚めないなんて、どれだけ強くなったんだ?戦ったら、俺もいよいよ危ないかもしれないかな?」


嘘泣きかよ!


たまにこの人のノリについて行けない時があるんだよな。


「え、えっと……今が武器レベル75ですかね。80日も経ったら、皆はもっと強くなってるんだろうな」


「え。75なの?」


その数字を聞いて、内藤さんの目が点になっている。


高いのか低いのか、この人の表情で判断するのは難しい。


「ふ、ふーん。ま、まあまあな強さなんじゃないかな」


妙な汗をかきながら、股間からタバコを取り出して火を点ける。


あ、多分高いんだな。


「それより、この80日で大きな動きはありましたか?誰かがバベルの塔に行ったとか、そういう話は」


「いやあ、そんな話はないんじゃないかな?ただ、北軍と東軍が手を組んだらしい。西軍は話を保留にしているようだが……問題は我が軍の大将だな」


南軍の大将……と言うと、黒井しか浮かばないんだけど。


黒井がどうかしたのだろうか。