殺戮都市~バベル~

あの男は……嘘だろ!?


一瞬、誰だかわからなかったけど、近付くにつれて、それが誰だかはっきりとわかった。


「なんだか随分と派手に暴れたみたいだね。まあ、俺はあんなオークションがどうなろうと構わないんだけどさ」


星5レアの……黒井風助!?


最悪だ、賞金首ランキング、南軍1位、総合3位の男が目の前にいる。


俺は南軍だけど、二人は北軍で、一人は東軍。


こんな状況、この街の人間なら、間違いなく戦闘に発展するぞ。


「構わないなら退け。私達はこの少女を東軍に返したいだけだ」


黒井が武器を出してもいないのに、死神はトンファーを握り締めて、早くも戦闘態勢。


「や、やめましょう!あの黒井さんは賞金首ランキング総合3位ですよ!?勝てるはずないじゃないですか!」


慌てて死神を止めようとするけど、死神の視線は黒井に向いたまま。


「そうでもないよ?ランキングで強さが決まるわけじゃないし。そうだろう?総合ランキング1位の北条恵梨香さん」


PBMを操作して、ニヤリと笑った黒井。


死神が……総合ランキング1位?


この女性が!?


「あ、ちなみに私は総合7位ね」


驚く俺に、吹雪さんがさらに追い討ちを掛けた。