殺戮都市~バベル~

上手く言えないけど、今の俺がメインで戦った方が、松田の隙を多く引き出せるような気がする。


名鳥は槍と散弾銃を持っているから、俺の後ろからでも攻撃出来るから。


「では、私は少年のサポートだな。二人のスピードに付いて行けるかは疑問だが」


「それでお願いします。じゃあ……行きますっ!」


恵梨香さんと名鳥にそう言った俺は、返事を待たずに松田に向かって駆け出した。


日本刀と鞘を持ち、床を擦るかというくらい低い体勢で。


そんな俺を見て、松田がゆらゆらと鞭を持つ手を揺らす。


俺がどう攻撃して来るか、ギリギリで見定めて攻撃しようとしているのだろう。


それは、俺にとっても判断が厳しい行動。


松田の攻撃を掻い潜って、攻撃を仕掛けるつもりだっただけに、それは予想外だった。


だから……俺もギリギリで判断しなければならない。


俺と松田との距離が詰まる。


日本刀を振れば、腕や脚を斬り落とせるというところまで近付いて……ついに松田の鞭が音を上げて俺に襲い掛かった。


一度床に打ち付けて、弾かれた鞭を斜め上に振り上げる、不規則な軌道を描く攻撃。


その一撃で床板がささくれ立ち、床を滑るのも防ごうとしているのが理解出来た。