殺戮都市~バベル~

「出来るかどうかはわかんねぇけどな!それまでお前ら、時間を稼げ!」


一か八かのウェポンブレイク。


その体勢に入ったのだろう。


全身に力を込めているのが、少し離れているここからでもわかる。


何か……異様な気配が神谷から放たれているのを感じる。


「何をするつもりかは知らないが、どんな攻撃だって当たらなければ意味がないんだぞ?お前の動きでは、俺を捉える事など出来ない」


力を溜める神谷に、バカにしたような笑みを浮かべてそう言い放った松田。


何かしようとしている神谷を攻撃しないのは、俺達を警戒しての事か。


神谷を攻撃している間に、俺達の攻撃を食らうというのを避けようとしているんだろうな。


もしも俺が松田の立場なら、動きが遅くて、ダメージを与えられるかどうかわからない神谷は最後にする。


「さて、俺が行くかな。真治君と恵梨香ちゃんは、何とか隙を突いて攻撃してよ。無理をしないようにさ」


心が折れかけていた名鳥が、フウッと息を吐き出して、槍を構えた。


だけど……上手く言えないけど、それじゃあダメな気がする。


「いや、俺がやります。名鳥さんと恵梨香さんが隙を突いてください」