殺戮都市~バベル~

「名鳥さん、俺達が勝ってるのって何ですか?それがわからないと戦いようがないんですけど」


松田から目を逸らさずに、名鳥に尋ねる。


一体どんな所が勝っているのか。


「まあ、気合いと根性ってとこかな」











は?


いやいや、よりによって気合い根性って。


「そんなものでどうやって勝てって言うんですか。確かにそれは大事かもしれませんけど……」


「いや、良く聞け。何も精神論で言ってるわけじゃないんだ。真治君なら、あの程度の怪我でわざわざ武器を持つ手を変えるかい?それに、俺が石突きで殴った時も、何だか妙な感じがした。もしかして、松田は攻撃を受け慣れていないんじゃないのか?」


……攻撃が防御となって、防御が攻撃になる恐ろしい武器を持っている、強過ぎる松田だからこその弱点。


今まで、大した怪我を負うことなく戦いに勝って来たのだろう。


「じゃあ……少しでも良いから傷を付ければ、松田は嫌がるって事ですか。それだけで勝てるとは思えませんけど、何もないよりマシですかね」


結局は、松田に攻撃を加えてからの話になるのだ。


攻撃を加えるまでが大変なんだよな。