殺戮都市~バベル~

俺の残像に惑わされずに、的確に狙って来た!?


いや、それとも、広範囲に攻撃出来る鞭だから、惑わされていても関係ないのか!?


また、迫る鞭を日本刀と鞘で受け止める。


ギャリギャリと、日本刀をも削るような音が目の前から発せられて、今にも破壊されてしまうんじゃないかと不安になってしまう。


まともに受け止めてはダメだ!


最小限の防御で、松田の攻撃を受け流すんだ!


頭はパニックでも、今まで色んなやつらと戦って勝って来た経験からか、身体が次にどう動けば良いかを教えてくれる。


日本刀を頭上に押し上げて、俺は鞭の下を潜る為に身を低くした。


鞭さえかわせば、その先にいるのは松田だけ。


こうなってしまえば、武器がどれだけ強かろうと関係ない!


頭上に構えたままの日本刀。


松田に接近して、振り下ろそうとした時……。












黒く、硬い物が、俺の顔面を右方向から打ち付けたのだ。


ゴツッという音が、耳のすぐ近くから聞こえて、何が起こったのか全くわからず、一瞬、意識が飛んでしまった。


気付いた時には俺は床に倒れていて、頭に浮かんだのは死のビジョンだけ。


それから逃げるように床を転がって、すぐに松田の方に日本刀を向けた。