殺戮都市~バベル~

体育館の照明が、微かな光を灯した。


徐々に、その光が眩しくなって行く。


そうだ、体育館の照明ってこうなんだよな。


「待たせたね。ここなら心おきなく戦える。その為に来たんだろう?」


ドアから出て、俺達の前に再び姿を現した松田が、冷たい眼差しを向けて微笑む。


その目に射抜かれそうになりながら、俺と名鳥は反射的に武器を構えた。


「さて……どうする。やつが仕掛けるのを待つか、それともこちらから仕掛けるか」


恵梨香さん達が駆け付けるまで待つという選択肢はないわけか。


まあ、待ってくれるとはとても思えないから……。


「……仕掛けます!どれくらい強いかわからないなら、攻めても守っても同じだと思います!」


殆どやけくそに近い提案。


攻撃を仕掛けるのは怖い。


だけど、守るのも怖い。


どちらも怖いなら、恐怖で身体が動かなくなる前にと。


無理矢理奮い立たせ、武器を構えて俺は名鳥の返事も待たずに、松田に飛び掛かった。