殺戮都市~バベル~

すると……そんな俺と、ルークの目が合ってしまって、少し見つめ合ったまま身体が固まった。









……まずい。









確実にルークは俺を見ている。


向こうがなぜ動かないかわからないけど、これは確実に気付かれたよな。


そう思った時。










『30分後に、戦闘が開始されます。敵軍のキングを破壊してください』











俺と名鳥のPBMから、そのアナウンスが流れると同時に、ルークがこちらに向かって歩き始めたのだ。


「むっ!松田がPBMを取り出したぞ。何か命令を伝えているのか、喋ってる!行くべきか……まだ早いか!」


「な、名鳥さん!ルークが、ルークが!」


松田の監視に、凄まじい集中力を見せる名鳥。


手を広げてそれを俺に向けて制止し、ジッと松田を見詰める。


「よし!今だ!行くぞ!」


突然の名鳥の声に、俺は慌てて中庭の方を向いて、渡り廊下の屋根から飛び降りた。


背後には、ルークが振り上げた拳を、俺達がいた場所に向かって振り下ろしたのだ。


「やつのPBMに集中しろっ!破壊を邪魔するなら、手足を切り落とせっ!いいな!?」