殺戮都市~バベル~

「こいつぁ……なかなか厳しい感じだな。散弾銃を撃つには距離が近過ぎる。こんな距離で撃てば、松田は即死だぞ。それじゃあダメなんだよ」


そう、俺達の目的はただ殺す事じゃない。


松田のPBMがどこにあるかを確認して、それを破壊しなければならないのだ。


「どうしますか。どこにPBMがあるかわかったとして、近付かなければならないんですよね。気付かれずに接近出来るんですか?」


最悪気付かれた時は、その時点で戦闘に発展するだろうから、それは覚悟しなくてはならない。


「現時点で俺達が優位なのは、やつは武器を手にしていない。俺達は武器を持っているという事だ。気付かれても、やつが武器を取り出す前に腕を切り落とす。暴れるようなら脚も切り落としてしまえ。それから身体を調べても良い」


言ってる事は物凄く残酷なんだよな。


でも、それがこの街では普通の事なんだ。


「それにしても、あんな部屋で何をしてるんですかね?書類を見ているとか?」


「この街でそんな事をする必要がどこにあるんだよ。あいつが何をしていようと関係ないだろ。PBMだけ注意して見てろ」


……そうだよな。


この街では、戦って食事をする事以外はどうでも良い事だ。