殺戮都市~バベル~

吹雪さんに言われてトンファーを下ろし、俺の胸からも足を退けてくれた死神。


最初に殺されたのと、今回の大乱闘から、無差別に人を殺すのかと一瞬思ったけど……どうやら違うようだ。


「そうか、すまなかったな少年。ほら、立てるか?」


そう言って俺に手を差し伸べる。


この手に掴まっても大丈夫なのかと不安に感じながらも、これを払い除けたら殺されるかもしれない。


そう感じて、ドキドキしながら手を掴んだ。


思ったよりも細い手だ。


立ち上がり、チラチラと死神を見る。


良く見ると……ライダースーツを着ていても、その胸の大きさと腰のくびれなんかがわかる。


かなりのプロポーションをしているけど、このドクロのフルフェイスがなぁ……。


「はいはい、誤解が解けたところで、あの子を助けなきゃ。放っておくわけにもいかないでしょ?」


警戒する俺と、死神の肩に手を置いて、ステージ上の女の子を指差す吹雪さん。


「そうだな。それに、早くここから離れないと、南軍の連中が仲間を引き連れて戻って来るかもしれない」


「恵梨香が後先考えずに飛び込むからだよ?暗殺なら私の方が向いてるのに、わざわざ派手に登場してさ」