殺戮都市~バベル~

名鳥が言うには、話の内容は実はどうでも良かったらしい。


自分の評価を、過大でも過小でもなく的確に出来るかどうかが重要だったようで、俺は合格だったと考えて良いのかな。


「……よーし、あのデカブツが通り過ぎたぞ、もう大丈夫だろ。行くぞ」


そう言って、ベランダに出た名鳥が屋根に飛び移った。


俺もその後を追ってベランダに出て、屋根に向かってジャンプ。


ここから、道を挟んで向かい側にある体育館の屋根に飛び移らなければならないのだ。


「本当に……やれるんでしょうか?相手は北軍最強のやつなんですよね。殺すよりも先に、PBMを破壊しなければならない……か」


口に出して言うのは簡単だけど、それを実行出来るかどうかは別問題だ。


だけど名鳥は、不安になっている俺とは対照的に、いつもと変わらない様子でタバコを吸っている。


むしろ、気が抜けているんじゃないかと思うくらいに。


「深く考え過ぎじゃない?もっと気楽に考えなよ。何も松田を傷付けちゃいけないってわけじゃないんだ。手足をもいでも、死なないうちにPBMを破壊すれば良いんだ。そう考えるとどうだ?難易度が下がったと思わないか?」