殺戮都市~バベル~

「じゃあ、仮にその油断を突くとして、俺達はどう動けば良いんですか?」


不慣れな土地での暗殺。


色んな意味での地の利は北軍の人間にあるから、行き当たりばったりでは成功しないとわかる。


「やつがいるのは校長室だ。中庭の向かい側の体育館。その屋根の上で待機して、達也に隙が生じるのを待つ。または体育館に続く渡り廊下の上で……となるな」


PBMの画面に映るマップを拡大して、今言った場所を指差して見せる恵梨香さん。


実際の学校と画面での表示でわかりやすいけど、現場に行ってみないとわからないな。


「殺すって言っても、PBMを破壊するんだろ?なかなか難しい注文だな。ただ殺すだけなら……こいつを試してみたい所ではあるけどさ」


そう言って、手に入れたばかりの散弾銃を嬉しそうに取り出した名鳥。


銃を引くなんて本当に羨ましい。


俺も銃を引けていたら……少しはこの暗殺任務が楽になっていたのかなと思うよ。


「暗殺が失敗すれば、使いたくなくても使うようになるさ。持てる力を全て出し切っても、達也に勝てるかどうかわからないがな」


そんな中で、PBM破壊だけを狙うのか。


でも、俺には川崎戦で見せた、正体不明の斬撃がある。


あれさえ使いこなせればと考えていた。