殺戮都市~バベル~

その言葉に、恵梨香さんと名鳥は驚いた様子で俺を見る。


「まさか。冗談だろ?恵梨香ちゃんから話は聞いたけど、川崎は過去に一度も負けた事がなくて、西軍の池上ですら、川崎には勝てなかったってやつだぞ?」


「しかし……破れた制服、血が付着している顔……何もなかったとは言い難い。本当に川崎に勝ったのか?少年」


疑いの眼差しを向ける恵梨香さんと名鳥に、俺が反応に困るよ。


今から松田を殺そうとしてるのに、どうして川崎に勝った事を疑われるんだ?


「えっと……か、勝ちました。俺達が松田を殺す事が出来れば、川崎も塔を目指す仲間になってくれるって言ってくれました」


そもそも、それほど驚くような事じゃないと思うんだけど。


俺の武器レベルは相当高くなってるし、何なら、名鳥だって勝てたかもしれないだろ?


名鳥の槍の方がレベルが高いんだからさ。


「……そうか。やはりそういうスタンスなのだな。結局の所、達也を殺せなければ、状況は何も変わらないと言う事だ」


「ま、そう言うこった。じゃあ、皆集まった事だし、作戦会議と行きますか。ルークが近くにいるうちにやるんだろ?」


名鳥がそう言うと、恵梨香さんは頷いて、マンションの中を指差した。