殺戮都市~バベル~

構えていた日本刀が、川崎の胴に滑り込む。


この戦いで初めてまともに当たった攻撃は……勝敗を決する一撃となったのだ。


「かはっ……マジか。強いな……真治君……」


そう言い、地面に崩れ落ちる川崎の身体。


「川崎さんに勝てたのは……運が良かっただけです」


もう、何も言えなくなった川崎に、俺はそう呟いて、地面に崩れるように座り込んだ。


今まで、まだ生きていたのであろう氷見と三戸の身体が、川崎と共に光の粒へと変わって行く。


それを確認してやっと、俺は川崎に勝ったんだと、安堵の吐息を漏らした。


「し、信じらんねえ。坊主が川崎に勝ちやがったぞ!うおおおい!まだ信じられねえけど、すげぇじゃねぇかよ!」


ウォーハンマーを放って、神谷が嬉しそうな声を上げて俺に近付く。


本当ならハイタッチの一つでもしたい所だけど……一気に力が抜けて、起き上がる事も出来ない。


そして、忘れていた左腕の痛みが俺を襲う。


「は、早く回復してくれないかな。気が狂いそうなほど痛いんだけど……」


もう少し、もう少しの辛抱だと、歯を食いしばり、痛みに耐えながら神谷に要求する。


「お、おう。そうだったな。ちょっと待ってろ!」


そんなやり取りの後、俺は神谷に助けられて瞬間回復を行い、怪我は完治した。