殺戮都市~バベル~

「良いから。ここで川崎に勝てないようなら、松田にも勝てない。だから、俺だけでやらせてください」


川崎を睨み付けたまま、俺は視線を逸らさずに神谷にそう言った。


「お、お前なあ。これは遊びじゃねぇんだぞ!?誰か一人でも欠けたら、松田を倒せる可能性がガクンと下がるんだ!特に、坊主と名鳥が重要なんだぜ!?それなのに、そんなわがままが通ると思うなよ!」


神谷が言ってる事は間違ってないと思う。


むしろ正しさしかない。







「だったら、絶対に勝つから、一対一でやらせてください」





強い口調で意思を示した俺に、神谷は言葉を詰まらせて。


少し離れた場所に腰を下ろして、呆れたように口を開いた。


「ったくよ!お前も相当なバカだな!わかったよ。ただし、お前が危なくなったら、止めても加勢に入るからな!」


出来ればそうなる前に川崎に勝たなければ。


完全な一対一とは呼べないかもしれないけど、俺が勝てば神谷の加勢はない。


そう思って、俺は小さく頷いた。


「せっかく味方が合流したってのに、それでも一人でやるって言うのかい?まあ、その方が俺にとってはありがたいけど」


頭から流れる血を、川崎が指で拭った瞬間。


俺達は武器を構えて接近した。