殺戮都市~バベル~

次はどう来る!?


この盾に付いた山羊の角が、どんな向きで、どの方向に回転するかで、俺の行動が変わる。


それが、手首の捻り一つで自在に変えられるというのが、この武器の恐ろしい所なのだろう。


川崎の動きに集中して、次の動作に神経を集中させていると……。








川崎の背後、頭上に飛び上がった黒ずくめの男が、その手に持っていた何かを俺に投げ付けたのだ。


外灯が金属部分に反射して、ほんの一瞬、キラッと光った。


何か、危険な物のような気がする!


そう感じた俺は、川崎から離れるように、後方に回避。


投げ付けられた物が、俺の足元の地面に突き刺さり、その形を見せる。


「俺の名前なんて覚えなくて良いけど、ダートが武器の氷見竜胆(ヒミリンドウ)」


氷見が言うように、地面に突き刺さった物はダート。


そのほんの一瞬の隙を、川崎は見逃さなかった。


シンガータを回転させながら俺に接近して、目の高さで横に振ったのだ。


これなら避けられる!


下から斬り上げる体勢に入り、上体を反らしながらシンガータの攻撃を回避した。


その瞬間。


俺の背中に鋭い痛みが走った。