殺戮都市~バベル~

「そう言うキミは、多分俺の勘だけど『ハラキリ』の高山真治君」


……まあ、川崎が桜良の仲間なら、そう言ってもおかしくはないか。


あんまり良い異名ではないけど。


「とりあえず、さっさと殺っちゃいましょう。後ろから来る神谷が合流したら、ちょっと面倒な事になりますから」


「その時は私が相手するから大丈夫。あ、でも浮気じゃないからね?真治君が一番のタイプだからね?」


桜良が何かおかしな事を言っているけど、俺の視線は川崎に向いていた。


「まあ、一人ずつ殺して、北条と名鳥は、俺と松田で挟み撃ちにするってパターンだな。いつも通り、何の問題もなく事態は収拾するってわけだ」


そう言って、前もって聞いていたからわかる、シンガータという武器を取り出して、川崎はそれを正面に構えた。


本当に山羊の角で戦うんだな。


でも、見た目の強度と、実際の強度は、武器レベルによって大きく異なるから、あてにはならない。


何にしても、恵梨香さんも神谷も、この川崎という男を警戒していた。


だったら、俺も警戒するのは当然だ。


桜良の気配に反応した俺が悪かったのか、予期せぬ三対一の戦闘が始まろうとしていた。