殺戮都市~バベル~

すぐさま振り返り、念の為に日本刀を構えて桜良を見る。


すると、そこにいたのは……。




「まさか三戸さんが気付かれるとはねぇ。楽に殺して、戦力を分断しようと思ったのに。予定通り行かないのって怖いよねぇ」





三戸桜良と、二人の男。


「まあ、気付かれたものは仕方ないですよね。でも、今までのルートからこちらに変更して攻めてくるっていうのは当たってたじゃないですか」


全身黒い……パーカーのフードを被って、黒いマスクまでしている男と、その隣に立つポロシャツの男。


「まあね、俺が警戒されてるのは何となくわかってたからヤマを張ったわけだけど、三戸さんが先に接触してたなら勘に頼らなくても、こっちに誘導する事が出来たよね。きっとさ」


……警戒されてる?


俺達が警戒している相手なんて一人しかいない。


「えーっ、私の恋愛事情まで話さなきゃならないんですかぁ?人の恋路を邪魔するやつは、馬に蹴られて死んじゃうんですよ?」


まさかと思いたい。


星5レアの三戸桜良、そして、黒ずくめの男と一緒にいるこの男……。







「もしかして、川崎龍太郎」





俺がそう尋ねると、川崎はニヤリと爽やかな笑顔を見せた。