殺戮都市~バベル~

「い、いや、俺は恵梨香さんの友達で……彼氏ってわけじゃ……」


何言ってんだ、このオカマは。


恵梨香さんが俺みたいな高校生を彼氏にするとか、ありえないだろ。


「ああ、もうっ!これだからボーイは!いい?あの子はああ見えて恋愛に消極的なの。だから、しっかり気持ちを汲み取ってあげて。友達なら、ずっと一緒にいられるでしょ?恋人になったら、別れるかもしれないって、あの子は逃げてるだけなのよ」


な、なんか……物凄い説得力があるな。


まるで、恵梨香さんの全てを知っているかのような口ぶりに、俺は普通にその光景を想像してしまった。


……てか、この状況で俺にそんな話をするなよ!


確かに、恵梨香さんの友達像は俺とは異なっていて焦ったけどさ。


普通……一緒に寝ないよな?


寝るのか?


もう、何が何だかわからなくなってきたぞ。


「……ごめんなさい。混乱させちゃったかしら。私が言いたいのは、北条ちゃんをしっかり守ってあげてって事よ。それだけで良いわ」


「い、言われなくたってそのつもりですよ。もう、俺の仲間は誰も死なせるつもりはありません」


強く、想いを乗せたその言葉は、大山田を安心させる事が出来たのか。


フッと笑った大山田は、俺の肩を叩いて送り出してくれた。