殺戮都市~バベル~

一緒に戦う事を拒否した大山田の、思いもよらない言葉に、俺達は驚いて顔を見合わせる。


「ははっ、なかなか言うねえ、シェリー。あんたが女でもっと美人だったら惚れてたかもな」


「ちげぇねぇ。俺はそれに細身でグラマラスなら惚れてるかもな」


名鳥も神谷も言いたい放題だ。


「つまり、私じゃなきゃ惚れてるって言いたいわけ!?もう!マジでぶっ殺してやりたいわ!さっさと出て行きなさい!」


当然、大山田は怒り、神谷と名鳥を蹴飛ばして店から追い出す。


良かった、俺は何も言ってないからな。


そんな事を考えている俺の目の前で、大山田が振り返り、ジッと睨み付けた。


「え、えっと……お、俺も行きますね。お茶をありがとうございまし……た!?」


お礼を言って、出て行こうとする俺の肩を掴んで、なぜかその行動を制止した大山田。


は?


なんで俺だけ掴まれるの?


そして、腰を曲げて俺の顔に、その男らしい顔を近付けて……口を開いた。


「ボーイ。北条ちゃんを頼んだわよ。あの子、昔から結構無茶をするの。北軍を離れる事になったのも、その無茶が原因だから。ボーイがしっかり守ってあげて。あの子の彼氏なんだから」