お母さんの言葉は自分を責めてばかりでした。
そんな言葉が聞きたくて、話をした訳ではありません。

「私……お母さんのこと好きだよ………世界で一番大事だと思ってるし、日本中で一番カッコいいと信じてる……だから…そんなに自分をイジメないで……私はこの家に生まれてきて…スゴく幸せだから………漢字が読めなくて苦労することもたまにあるけど……お父さんがいて……大ちゃんがいて…月ちゃんもいる………大事な家族がいるから……私はダイジョウブ…!これからもきっと……前に進んでいける…!」

心を支えてくれる人達が、他にも2人いる。
神様のお社が立つ場所で出会った、2人のトモダチ。
あの人達は、私がどこにいても、何をしてても、いつでも「トモダチ」として迎えてくれると言ってた。

そんな人達がいる限り、私はめげずに生きてく。
「生きてく意味」を探しながら、いつか…恩返しに行く為に……。


私達の周りに、家族が集まりました。
お父さんは大きな手で、私とお母さんの肩を抱きました。
大ちゃんはふっくらした手の平で、私の頭を撫でた。
月ちゃんは私のおでこをつつき、「いい事言うじゃん!」と泣き笑いした。


家族中が笑顔でした。

私はずっと……その笑顔に会いたかった。

何年間もしていなかった誕生日パーティーのように、家族が一つの輪になりました。


その輪を大切にして、これからも頑張っていこう…と決めた…


17歳の初夏……でしたーーーー。