「呑気なことを言ってる間に、何かが起きたらどうするの!」

お母さんはスゴい「けんまく」で怒鳴り、それを聞いた大ちゃんは只事ではない家の状況が気になり、部屋から出てきた…。

月ちゃんから私のことを聞き、急いでネットで調べた。

自殺者を知らせるサイトの中に、女子高生はいなくてホッとした。
でも、クラスメートとも一緒でないと分かり、一体どこへ行ったのか…と考えたそうです。

お祖父ちゃん、お祖母ちゃんの家にも両親は出向きました。
でも、来ていないと分かると、余計にパニックになりました。

駅へ行き、私の写真を見せ、見かけていないかも聞きました。
駅は一番人出の多い時間帯で、駅員さんが覚えていられる訳もなく、手がかりはゼロのまま。

3日経っても何の連絡も入らない電話の前で、お母さんは食事もせずに座り込んでたそうです。


「1週間経っても戻らなかったら、警察に捜索願を出そう」

家族中で話し合い、そういう結果になり、毎日を皆、ヒヤヒヤしながら送った。

大ちゃんはゲームをする気にもならなくて、月ちゃんは歌うこともできず、お父さんは仕事をしながら私のことが気にかかり、お母さんは何も手につかないくらい呆然…としていた……。

手を合わせ、祈るように電話の前に座り続けてるお母さんを見て、大ちゃんはスゴく反省させられた…と話しました。