1人だから、寂しいかな…と思いましたが、ちっとも…です。

むしろセーセーしてます。
私が高校を休学したのは、クラスメートとのコミュニケーションに疲れたからです。

友達と会話する…

それにすっかり疲れ切ってしまったから。


「…暫く休んでみてはどうですか?」


スクールカウンセラーの吉田先生に言われました。

それを聞いて、お母さんは泣きました。
兄に引き続き、私まで不登校のレッテルを貼られるのが嫌だと言って。

だから、思いきって『家出』してみたんです。

私が家出をすれば、休学届けを出す理由もできる。
お母さんを困らせる事も、泣かせる事もない。
そう…考えたから。


…最初のうちは、すぐに不安になるかと思ってました。
だけど、段々、家のある駅から電車が離れていって…

駅名がコロコロ変わり、
景色も移っていって、

乗ってる人も、
乗らない人も、

クルクル、クルクル…
入れ替わり立ち替わりするのを見てるうちに、


「気楽だぁ…」


そう…思ってしまいました。


電車を乗り継いでまで、遠くに行こうとは思いませんでした。
方向音痴の上に、漢字が読めないからです。


学習障害…と言うのだそうです。

私は漢字が書けても読めません。
困ったもんです。

漢字が読めない人の不自由さを、皆さんは考えた事がありますか?