『一生、社会へ出られなくなれ…と仰るんですか⁉︎ 兄と同じ道を、乃々果にも歩ませろと言うんですか⁉︎ 』


お母さんの泣き声は、私のココロを更に傷つけました。
私という人間の存在を、否定されたような気がしました。

(この家にいてはいけない…。私がいると、お母さんが悲しむ…)

大ちゃんは、ゲームとテレビが無いと生きていけません。
でも、私はそんなモノ無くても生きていけます。

人と関わりさえしなければ…
自分を見せさえしなけれ…

(…遠くへ行こう。家から出よう…)


お母さんのために。
自分自身のために…