ワンコorオオカミですか!?


「うん。コレも買おう。このまま着て置け。すいません、支払いを」

着替えて試着室のカーテンを開けると、美国笙がカードを店員に速攻で渡してお会計を始めてしまった。
「今、貴方数秒も私を見ていませんよね!?」
「変じゃない。だからこれでいい。それより、スーツも3着買っておいた。ストライプが俺の趣味だから」
何で貴方の趣味のスーツを3着も買ってもらわなきゃいけないの!?
横暴だ。
この人、自分勝手で横暴で、本当に最低。
そっちがそのつもりなら、私だって言いたいことを言ってやる。

「猫」
「あ?」


「美国部長って、無類の猫好きなんですよね?」

私がそう言った瞬間、美国笙の肩が大きく揺れた。

「やっぱり。建築デザインの前まで、――猫の缶詰めのデザイン、そして今回の猫カフェの強攻。そして、今朝の猫雑誌への反応。猫大好き人間の私から見たらお見通しですよ」