ワンコorオオカミですか!?

二人の会話とか笑顔とかは、私を馬鹿にして笑っている雰囲気はないから素直に好感が持てた。
狼君のお陰で、違う部署の人とこんなに交流を持てると思うと、何だが申し訳ない気持ちもあるけど、本当に嬉しいな。

「先輩、ボーっとしてどうしたんですか?」

「うわ、狼君!」

噂をすれば何とやら。
狼君がホットミルクの入ったカップを二つ持って立っていて思わず椅子からずり落ちそうになる。

「もう仕事はとっくに始まっているのに、パソコンぐらい電源入れといて方が良いですよ。流石に」

飽きられつつも、ディスクにカップを置く。
そしてよく見れば、脇にファイルを挟んでいた。

「そのファイル、何?」
「朝、あの王子様に言われてたろ。暇なら取りに来いって。でも、あの人午前中は打ち合わせみたいだから、俺が渡すって奪ってきた」

天使だ。
狼君はなんて天使なんだろうか!

急いでパソコンを立ち上げれば、紺野さんからも美国笙の今日のスケジュールがメールで届いていた。