ワンコorオオカミですか!?

何故か狼君と紺野さんの間にブリザードが吹き荒れる。

二人の顔を交互に見ても、睨みあっていてもしかして此処でも仲が良くない?
じゃあ、なんで名前で呼んだり一緒に乗り込んで来たの?

「後で俺のデザイン案も取りに来い。お前は暇だろ」

嗚呼、こっちも無茶苦茶だ。
紺野さんが言う様な、この人を首輪付けたり手懐けたり云々は、私には一生無理な気がする。
曖昧にへらっと笑うと眉間に皺が寄ったので、一歩退く。
すると、狼君が開閉ボタンを押して、15階のボタンも押してくれた。
そこで雰囲気が漸く緊張が途切れたので、話もそこそこに狼君の元へにじり寄る。

「先輩、危うく密室で危険一歩手前でしたよ」
「あ、やっぱり? 怖かったー」

呑気にそう言うと、パコンと雑誌が入った本屋の袋で叩かれた。

「痛い……」

「もっと危機感を持ってくれないと、コレあげませんからね」
頭の上にバランスよく置かれた本屋の袋を受け取ると、中身を見た。
それと同時に15階に到着し、狼君が後ろの二人を睨みながら先に出て行く。

「わあっコレ!」