ワンコorオオカミですか!?

何で必死で言い訳するのか分からないけど、それよりサンタに早く会いたい。

「紺野さんの言った通りだね。狼君がサンタの病院を頼んだの、女の人じゃないかって紺野さんが言ってたよ」

「ゆ――紺野さんが? なんか俺に対して言ってました?」
狼君は、死刑囚みたいな青ざめた顔で私の後ろで項垂れている。

靴を脱ぐのにちょっと邪魔だったけれど、なんかちょっと様子が変。

「美国笙の話ならしたけど、狼君の話は出なかったよ」
「そうですか」
「別に、隠さなくてもいいよ。私が友達少ないから気を使ってくれなくても、狼君が友達多いのは分かってるし」
「そんな意味でもないんですが」

はーっと諦めた溜息を吐いた狼君は、まだスーツ姿だった。
ネクタイを外すと、そのまま椅子にかけてソファに深く座り込んでしまう。

ベランダの入り口部分に、お菓子の家のような小さな家が置いてあってその中からサンタが顔を出していた。
良く見れば、テーブルには猫缶やキャットフード、ご飯皿、猫じゃらしの玩具が置かれ、サンタには真っ赤な首輪が装着されていた。