優しい。
さっき、美国笙と会話してしまったから余計にそう思う。
ふんわりと優しさをくれる狼君は、コーヒーカップの底に溶け残ったチョコレートみたいに甘い。
その優しさに、私は逃げてしまいそうになる。
「ありがとう。いつも――狼君には感謝しても足りないぐらいだよ」
「別に。俺の狙いは、俺なしじゃいられなくなるぐらい先輩に必要とされることですから」
「何? お母さん宣言?」
クスクス笑うと、狼君は大きく肩を落としてやれやれと首を振った。
「取り合えず、今日はサンタを迎えに帰りますから。先輩は一人で行動は慎んでくださいね」
って言っても私、殆どいつも一人なのに。
「美国部長の方は、ゆ――紺野さんが監視してくれるらしいから。じゃあ、帰りはタクシー使ってくださいね」
お母さん兼狼君は、時計を気にしながらエレベータに乗り込んだ。
自分だって、昨日はほぼ残業して缶詰。今日だって自分の仕事の途中で私の事件に巻き込んでしまって、きっと仕事の時間を邪魔しちゃったはずなのに。
なのに、嫌な顔も見せないで笑顔の狼君は凄いな。
一体何処にそのパワーがあるんだろう。
「私も報告書纏めたら――もう帰ろう」
猫のお菓子の国は、実現できるのだろうか。不安。
さっき、美国笙と会話してしまったから余計にそう思う。
ふんわりと優しさをくれる狼君は、コーヒーカップの底に溶け残ったチョコレートみたいに甘い。
その優しさに、私は逃げてしまいそうになる。
「ありがとう。いつも――狼君には感謝しても足りないぐらいだよ」
「別に。俺の狙いは、俺なしじゃいられなくなるぐらい先輩に必要とされることですから」
「何? お母さん宣言?」
クスクス笑うと、狼君は大きく肩を落としてやれやれと首を振った。
「取り合えず、今日はサンタを迎えに帰りますから。先輩は一人で行動は慎んでくださいね」
って言っても私、殆どいつも一人なのに。
「美国部長の方は、ゆ――紺野さんが監視してくれるらしいから。じゃあ、帰りはタクシー使ってくださいね」
お母さん兼狼君は、時計を気にしながらエレベータに乗り込んだ。
自分だって、昨日はほぼ残業して缶詰。今日だって自分の仕事の途中で私の事件に巻き込んでしまって、きっと仕事の時間を邪魔しちゃったはずなのに。
なのに、嫌な顔も見せないで笑顔の狼君は凄いな。
一体何処にそのパワーがあるんだろう。
「私も報告書纏めたら――もう帰ろう」
猫のお菓子の国は、実現できるのだろうか。不安。



