ワンコorオオカミですか!?

ぴしゃりと美国笙に言ってくれて、代わりにボタンを押してくれたのは――紺野さんだ。

甘い香水の香りがして、ピンク色の爪や紺のタイトスカートに上着が恰好よくて。

本当に先日、エレベータ内でイチャイチャしていた人には見えない。

「私がいるから大丈夫。早く降りてくれないかしら?」

「あの、き、気持ち悪くて」

「具合でも悪いの?」

ドアを美国笙が抑えると、紺野さんが中に入ってくれて腕をとってくれた。

「ありがとうございます。多分眼鏡酔いと、ストレスです」
「あら、貴方も繊細なのね。芸術肌の人って面倒くさい」

ズバッと傷口を切られたけど、なんとか壁に寄りかかり紺野さんから距離を取る。

「何か用ですか? 申し訳ないですけどチーム編成はもう少し私からも考えさせて下さい」

「そうねぇ。このままじゃ、笙は絶対にチームから抜けちゃうわよね。だってこの人、冷たいんでモノ。狼の次ぐらいに」

狼君の次?

狼君の何処が冷たいのか勝手なことを言わないで欲しい。