ワンコorオオカミですか!?


「よくこの眼鏡が割れたねぇ。ヒビが入るだけでもどれだけ強い衝撃がいると思ってるの?」


眼科の先生がそう呆れるほど、私の右側の牛乳瓶の底のような眼鏡は粉々になっていた。
精密検査の結果はやっぱ異常はないけれど、予備の眼鏡を作ることなった。


「どれぐらいで修理できますか? 急ぎの仕事があるんですが」

「そうねぇ。2週間……掛らないようにお願いしてみるけど」
タイトなミニスカートで、真っ赤な唇で、――挑発的な真っ赤な眼鏡の美人な眼科の先生。
その先生がセクシーに足を組み変えるのを、代理の眼鏡越しから見る。
――違和感はないけれど。

「なんか、いつもと違う眼鏡だから酔いそう」
「2週間もすれば慣れるわよ」
「修理終わったころに慣れても」
私が項垂れると、センセイはケラケラと笑った。

「眼鏡が出来たら、もう一度来なさいね」

「はい。お願いします」

電話で、会社の下にある眼鏡屋さんに先生が破損の話を通してくれた。
ので、診断書を持って眼鏡を修理出して会社に全部提出して。

あああ。今日は定時は無理そうだ。