「美国笙……さん」
狼君がピリピリと警戒しているのが分かる。
木田さんも柴田さんも私と美国笙の顔を交互に見ている。
「言った通りでしたね。美国さんの面白みのないデザインは選ばれるはずのないって」
「――そのファイル、まだスキャンしてデータにしていない大切な奴だから、チーム外の人が手に持つのも止めてくれないかな?」
「わ、私がお願いしたんです。すいません」
狼君から慌てて奪うと、それを今度は美国笙が奪った。
それは私が重いから持ってあげる様な親切心からではない。
中のファイルをペラペラと眺めているだけだ。
「こんなガキが描いたようなツマラナイデザインがどうして選べれるのか不思議だよな」
「お前!」
狼君が言い返そうとしたら、クスクスと笑う声が会議室の方からしてきた。
その笑い声が、いつも美国とペアを組む紺野さんの声だとすぐ分かったのは先日のイチャイチャ事件のお陰だ。
狼君がピリピリと警戒しているのが分かる。
木田さんも柴田さんも私と美国笙の顔を交互に見ている。
「言った通りでしたね。美国さんの面白みのないデザインは選ばれるはずのないって」
「――そのファイル、まだスキャンしてデータにしていない大切な奴だから、チーム外の人が手に持つのも止めてくれないかな?」
「わ、私がお願いしたんです。すいません」
狼君から慌てて奪うと、それを今度は美国笙が奪った。
それは私が重いから持ってあげる様な親切心からではない。
中のファイルをペラペラと眺めているだけだ。
「こんなガキが描いたようなツマラナイデザインがどうして選べれるのか不思議だよな」
「お前!」
狼君が言い返そうとしたら、クスクスと笑う声が会議室の方からしてきた。
その笑い声が、いつも美国とペアを組む紺野さんの声だとすぐ分かったのは先日のイチャイチャ事件のお陰だ。



