ワンコorオオカミですか!?

「……」

苛々した雰囲気だった狼君が諦めたような深い溜息を吐いた。

申し訳なく思うような深い溜息。


「今日は俺の家にしましょう、先輩」

「狼君の家?」

「俺のマンションはペット禁止ではないから、俺の家に連れて来て下さい。今日はもう疲れたから話は明日にしましょう」


「う、うん?」

そっか。朝からほとんど休憩もしないで狼君、頑張ってたものね。
なのに、私ったらお疲れ様の一言もなくて――最低だ。


「早く、行きますよ」

憔悴しきった狼くんがそう言うと、振り返らずに歩き出す。
「待って待って!」
にゃー。
私と猫は、急いでその後を追った。