「狼くん? 何で残業は?」
当たりを見回すと、あと数メートルでうちのマンションって所だった。
デッド締め切りで、今日はもう帰って来られないと思ってたのに、目の前に狼君がいる。
「終電前に俺が帰れないと思ったんですか? 先輩にLINEしても電話しても帰って来ないから心配して家に行けば電気は付いてないし。で、こんな時間まで寄り道ですか」
じとっとした目で私を見た狼君は、すぐに目をに開いた。
「先輩、それ、――猫?」
「うん。どっか怪我してるかもしれなくて。その心配で」
「飼えるつもりもなく持って帰って来たのなら最低ですよ?」
ちくちくとお母さんみたいな説教が、耳を攻撃してくる。
でも、どうしても怪我をしているなら、放っておくなんて出来なかったんだもの。
「この子が私で良いって言うなら、お迎えしたいなって思うよ。でも、その前に怪我をしてないか確かめたかったの」
当たりを見回すと、あと数メートルでうちのマンションって所だった。
デッド締め切りで、今日はもう帰って来られないと思ってたのに、目の前に狼君がいる。
「終電前に俺が帰れないと思ったんですか? 先輩にLINEしても電話しても帰って来ないから心配して家に行けば電気は付いてないし。で、こんな時間まで寄り道ですか」
じとっとした目で私を見た狼君は、すぐに目をに開いた。
「先輩、それ、――猫?」
「うん。どっか怪我してるかもしれなくて。その心配で」
「飼えるつもりもなく持って帰って来たのなら最低ですよ?」
ちくちくとお母さんみたいな説教が、耳を攻撃してくる。
でも、どうしても怪我をしているなら、放っておくなんて出来なかったんだもの。
「この子が私で良いって言うなら、お迎えしたいなって思うよ。でも、その前に怪我をしてないか確かめたかったの」



